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トレカ(トレーディングカード)作成の流れと注意点を解説

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アニメやゲーム、スポーツ、企業プロモーション、イベントグッズなど、さまざまなシーンで活用されているトレーディングカード(トレカ)。
近年では、ファンエンゲージメントの向上やイベント集客を目的に、オリジナルトレカを作成する企業やイベント会社・アニメ制作会社が増えています。

しかし、「トレカ作成を検討しているが、どこから手をつければいいのかわからない」「発注の流れや注意点を事前に把握しておきたい」というご担当者様も多いのではないでしょうか。

本記事では、オリジナルトレカ(トレーディングカード)作成の基本的な流れから、発注時に押さえておくべき注意点まで、企画担当者の方に向けてわかりやすく解説します。

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トレカ作成を始める前に決めておくべきこと

オリジナルトレカの作成をスムーズに進めるためには、具体的な制作に入る前の「事前準備」が極めて重要です。

特にアニメ制作会社やイベント会社の場合、事前の設計が甘いと、納期遅延や予算オーバー、さらにはファンからの期待に応えられないクオリティになってしまうリスクがあります。

まずは以下の4つのポイントを明確にしておきましょう。

トレカ作成の目的を明確にする

トレカを「何のために作るのか」という目的を定義します。
目的によって、カードのデザイン、必要な仕様、予算配分が大きく変わるためです。

トレカ作成の目的例

  • イベントの来場者特典(ノベルティ)…コストを抑えつつ、大量に配布できる仕様が求められます。
  • 物販グッズとしての販売…高いクオリティ(ホログラム加工や箔押しなど)と、購買意欲をそそる限定感が求められます。
  • プロモーション・認知拡大…SNSでの拡散を狙えるような、ユニークなデザインや仕掛けが必要です。

ターゲット(配布先・購買層)を設定する

カードを手にするターゲット(ファン層)の属性を分析します。

アニメファン、ゲームプレイヤー、特定のイベント参加者など、ターゲットの属性によって好まれるデザインの傾向や、コレクションしたくなる要素(レアリティの設定など)が異なります。
ターゲットが「どのようなカードなら集めたくなるか」を徹底的に顧客目線で考えましょう。

予算と納期の目安を把握する

トレカ作成には、デザイン費、印刷・加工費、パッケージング費、配送費などがかかります。

また、特殊な加工(箔押しやホログラムなど)を施す場合や、ランダム封入(パック詰め)を行う場合は、通常の印刷物よりも納期が長くかかります。

イベント開催日や発売日から逆算し、現実的な予算とスケジュール(一般的には1.5ヶ月〜2ヶ月程度)を確保しておく必要があります。

必要な枚数・種類数を検討する

「全何種類(カードのラインナップ)作成し、総数で何枚印刷するか」を決めます。
たとえば、「全20種、各1,000枚で計20,000枚」といった具体的な数字です。

種類数が多いほど印刷の版代やデータ作成費がかさみ、総枚数が多いほど1枚あたりの単価(スケールメリット)は下がります。
また、レアカードとノーマルカードの比率(アソート比率)もこの段階で検討しておきます。

トレカ(トレーディングカード)作成の基本的な流れ

オリジナルトレカが完成し、納品されるまでの一般的なプロセスを7つのステップで解説します。

STEP1:企画・コンセプト設計

前述の「決めておくべきこと」をベースに、具体的な企画書を作成します。

カードのテーマ、キャラクターの選定、レアリティ(ノーマル、レア、スーパーレアなど)の構成、販売・配布方法などを決定します。

この段階で、印刷会社や制作パートナーへの相談を始めるとスムーズです。

STEP2:デザイン・イラストの制作

カードの表面・裏面のデザインを制作します。

アニメの既存素材を使用する場合はレイアウト調整を行い、新規描き下ろしの場合はイラストレーターへの発注・ディレクションを行います。

カードフレーム(枠)のデザインや、テキスト(キャラクター名、ステータス、説明文など)のフォント選定も重要です。

STEP3:印刷仕様の決定(サイズ・用紙・加工など)

カードの物理的な仕様を決定します。

  • サイズ…一般的なトレカサイズ(63mm×88mm)やスモールサイズ(59mm×86mm)など。
  • 用紙…厚手のカード紙やコート紙など。
  • 加工…角丸加工、表面加工(PPなど)、ホログラム、箔押しなど。

※仕様の詳細は後述の注意点で詳しく解説します。

STEP4:印刷会社・製造業者への見積もり・発注

仕様と数量が決まったら、トレカ印刷の実績が豊富な印刷会社に見積もりを依頼します。

見積もり内容(金額、納期、送料、予備の有無など)を確認し、問題がなければ正式に発注(契約)します。

ランダム封入やアルミパック包装を希望する場合は、対応可能な業者を厳選する必要があります。

STEP5:データ入稿・校正・修正対応

印刷会社の規定フォーマット(IllustratorやPhotoshopのテンプレート)に合わせてデザインデータを作成し、入稿します。

入稿後、印刷会社と連携し、文字化け、画像の解像度、トリミング位置、色味などを入念にチェック(校正)し、必要に応じて修正します。

印刷会社によっては、デザインそのものも任せることもできるケースがあります。

STEP6:印刷・製造・品質チェック

校了(データ確定)後、本印刷および加工に入ります。

印刷、表面加工、裁断(角丸加工)、そして必要に応じてパック詰め(アソート・封入)が行われます。

工場側での検品を経て、製品が完成します。

STEP7:納品・配送

完成したトレーディングカードが、指定の場所(自社倉庫、イベント会場、委託先発送センターなど)に納品されます。

納品後は速やかに現物を確認し、数量や仕上がりに問題がないか検品を行いましょう。

トレカ作成における印刷・仕様選定の注意点

トレカの「質感」や「手触り」は、ファンの満足度に直結します。

プロ仕様のトレカを作るために、印刷仕様選定における4つの注意点を押さえましょう。

用紙の種類と厚みの選び方

トレカには、一般的なチラシやパンフレットよりもはるかに厚い用紙が使用されます。
ペラペラな用紙ではチープな印象を与えてしまうため、適切な用紙選定が不可欠です。

おすすめの用紙

「アートポスト」「マットポスト」「ボンアイボリー」など、ある程度硬さのある「カード紙(L判22.5kg〜31kg程度)」を使用します。

厚みの目安

一般的なトレカの厚みは、四六判換算で「220kg〜260kg」(約0.25mm〜0.3mm)程度が標準的です。

表面加工(マット・グロスなど)の違いと選択基準

表面加工を施すことで、カードの耐久性が向上し、見た目の高級感が変わります。

加工方法 特徴 おすすめの用途
グロスPP加工 光沢感があり、色が鮮やかに表現される。手触りがツルツルしている。 アニメイラスト、アイドル写真など、色彩を強調したい場合。
マットPP加工 艶消し効果があり、落ち着いた高級感が出る。しっとりとした手触り。 シックなデザイン、モノトーン調、大人向けのコンテンツ。
ホログラム加工 光の反射でキラキラと輝く。パターン(星型、ドット、格子など)も選べる。 レアカード、限定特典、コレクション性の高いカード。
箔押し加工 金や銀の箔を熱と圧力で転写する。立体感と圧倒的な特別感が出る。 ウルトラレア、サイン入りカード、ロゴ部分の強調。

色校正・データチェックの重要性

パソコンのモニターで見ている色(RGB)と、実際の印刷物(CMYK)では、色の見え方が大きく異なります。

特にアニメキャラクターの髪の色や肌のトーンは、印刷時にくすんでしまいがちです。

本印刷に入る前に、必ず「色校正」を行い、実際の用紙に印刷されたときの色味を確認・調整するプロセスをスケジュールに組み込んでください。

ロット数(最小発注数)と単価の関係

トレカ印刷は、一般的に「オフセット印刷」で行われます。

オフセット印刷は、最初に「版(はん)」を作るため、少部数だと1枚あたりの単価が非常に高くなりますが、大部数(数千〜数万枚以上)になればなるほど単価が劇的に下がります。

もし「数十枚〜数百枚だけ作りたい」という場合は、版を作らない「オンデマンド印刷」に対応した印刷会社を選ぶことで、小ロットでもコストを抑えて作成可能です。
ただし、オンデマンド印刷はオフセット印刷に比べて、特殊加工の制限や色ムラが発生しやすい点に注意が必要です。

著作権・肖像権など法的な注意点

アニメ制作会社やイベント会社がトレカを制作する際、最も慎重にならなければならないのが「知的財産権(著作権、肖像権、商標権など)」の取り扱いです。

法的なトラブルは、企業の社会的信用を大きく失墜させる原因になります。

キャラクターやイラスト使用時の権利処理

トレカに使用するイラストやキャラクターが、自社の完全なオリジナル著作物でない場合、原作者や版権元(製作委員会など)からの正式な許諾(ライセンス契約)が必要です。

また、描き下ろしイラストをイラストレーターに外注した場合、そのイラストの著作権が「制作者(イラストレーター)」と「発注者(自社)」のどちらに帰属するのか、契約書で明確にしておく必要があります(二次利用の範囲についても合意が必要です)。

人物写真・タレント起用時の肖像権対応

声優、タレント、スポーツ選手、インフルエンサーなどの実在の人物の写真を使用する場合、「肖像権」および「パブリシティ権(顧客吸引力を排他的に利用する権利)」の許諾が必須です。

「イベントの記念だから」と口頭での約束だけで進めるのは極めて危険です。
契約書を交わし、使用期間、使用範囲(トレカとしての販売・配布のみか、WEBサイトへの掲載も含むか)、ロイヤリティの条件などを書面で締結してください。

商標・ロゴ使用時に確認すべきこと

カード内に配置する作品ロゴ、企業ロゴ、ブランド名などが、他社の登録商標を侵害していないか確認します。

また、自社のオリジナルタイトルであっても、将来的にブランドを守るために、トレカの製品名やロゴを事前に商標登録しておくことを検討しましょう。

まとめ

オリジナルトレカ(トレーディングカード)の作成は、ファンエンゲージメントを高め、イベントを盛り上げるための非常に強力なツールです。

成功の鍵は、企画段階での徹底した事前準備と、ターゲットに合わせた「用紙・加工」の選定、そして法的な権利処理をクリアにすることにあります。

初めてトレカ作成を担当される場合は、トレカ印刷の専門知識を持ち、小ロットから大ロット、特殊加工やランダム封入までワンストップで対応できる実績豊富な印刷会社をパートナーに選ぶことをおすすめします。

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